進化する車に向けた千葉の最新板金塗装技術
2024/12/13
千葉県での最新の板金塗装技術が進化し続ける車業界にどのように対応しているのか、皆さんご存知でしょうか?高度な技術と専門知識を持った職人たちが、最新の車両技術に追いつくために日々奮闘しています。本記事では、進化する車に向けた千葉県での板金塗装の最新技術とその取り組みについて詳しくご紹介します。
最新技術が必要とされる板金塗装業者
ハイテク装備がもたらす修理業界の懸念
近年、車両のハイテク装備が急速に進化し、それに伴い板金塗装の技術も大きな変革を迎えています。例えば、センサーやカメラが装備された自動車では、最終的にエーミング作業といわれる、センサー関連のリセット、校正が必要になります。
バンパーの脱着だけでもエーミングは必要とされており、これらをおろそかにすると、重大な事故につながる可能性があります。しかし、板金塗装店でエーミングに無到着な工場もあるようなので、注意が必要です。工場選びは非常に大切だと考えます。おじいちゃん一人の板金塗装店などでは、確かに数十年もの実績があり、見た目はキレイになるはずです。ですがハイテクな自動車の場合、センサーのエラーなどがリセットされず納車され、センサーの誤作動により何もない所で急ブレーキしてしまったり、障害物を感知しないなどのトラブルもありえます。これからの自動車はコンピューター制御のセンサーも念頭において修理をしなければなりません。あなたの選ぶ工場は、最新の車についていけるのでしょうか?依頼される前に一度エーミングの話をしてみてください。対応しているお店ならば安心できると思います。
環境に優しい塗装ブースの利用とその効果
板金塗装業界では、完全上下圧送式の塗装ブースの導入を推進しております。まだまだ取り入れていない工場も多いですが、塗装職人はもちろん、近隣への環境配慮として役立つので、早期導入をして欲しいものです。上下圧送式塗装ブースは、塗装の品質を上げるだけでなく、塗装の際の塗装物へ付着できなかった霧(ミスト)部分を、強力なフィルターで除去し、キレイな空気の状態で排出する為、近隣住民への配慮もできるのです。企業としての社会的責任を果たし、持続可能な未来へ向けた取り組みを進めることが可能です。
コンピューター診断機の必要性
現在の車はコンピューター診断機が必須です。バンパーを外した後はエーミングが必要、ヘッドライトを外せば警告表示が出たり、ちょっとぶつかっただけで色々な警告灯が点灯したりと、それらのリセットにはコンピューター診断機が必要不可欠となっております。ちなみに警告灯が点灯していると、車検には通らず不合格となってしまいます。まだまだ導入していない工場もあるようなので、ご注意くださいませ。
職人技と最新技術の融合
板金塗装においては、デジタル化が進む一方で、熟練した職人たちの技術も依然として重要な役割を果たしています。最新技術を駆使することで、職人の感覚や経験を補完し、より良い結果を生むことが可能となります。例えば、最新の塗装機器は、職人が持つ感覚をデジタルデータとして記録し、再現することで、品質のばらつきを抑えています。このように、職人技と最新技術の融合によって、板金塗装はより高品質で効率的なものへと進化しています。また、職人たちの技術が保たれつつも、最新の安全基準や環境基準にも対応することで、持続可能な板金塗装業界を築くことが期待されています。
今後の整備業者、修理業者はどうあるべきか
人手不足する自動車業界の求人事情
電動化に伴う板金塗装の技術革新
電動化の進展に伴い、板金塗装技術も新たな革新を迎えています。特に、電気自動車(EV)やハイブリッド車に使用される特別な素材や構造に対応するため、板金塗装に求められる技術も多様化しています。これまでの伝統的な修理方法では対応できない新しい材質が増え、これに合わせた専用の塗料や技術開発が進行中です。板金塗装業界は、これらのニーズに応えるために、素材の特性に合わせた塗装プロセスを確立し、電動車両特有の性能を新車状態へと戻すための高精度な仕上がりを追求しています。新しい技術の導入によって、耐久性や美観を保ちながら、環境負荷を軽減することも可能になっています。
多く普及しているハイブリッド車の修理を断っている業者もあるようです。やはり最新っぽく感じる自動車の修理が怖いのでしょうか。定電圧取り扱い資格などシッカリとスタッフのスキルアップをする事で、問題は解決すると思いますが、エーミングなどを考慮すると、突破しなければならない課題は多いと思います。
精密な塗装技術
最近の板金塗装業界では、作業の過程で得られるデータを解析することで、作業効率も向上します。これにより、板金塗装のクオリティが飛躍的に向上し、無駄な塗料の使用を抑えながら、より高い完成度を実現できるようになっています。タキザワ自動車は一部最新技術を取り入れつつ、伝統の技術も大切にしております。まだまだコンピューターは職人技を超す事は早いのかもしれません。
安全性能回復を目指して
板金塗装において、安全性能の回復は常に重要な課題です。
例えば最新の車両に求められる高い安全基準は非常に高く、軽量化と強度を兼ね備え、事故の際の衝撃吸収性能も。
板金塗装業界ではこのような最新の安全基準を満たすだけの性能の回復にいたるかが重要です、見た目の美しさだけでなく、車の安全性も求められている。
できるだけ安全性能を回復するための提案にこだわっております。修理内容は様々ありますが、最後はお車のオーナー様が決める事です、修理業者側からの説明は大切ですね。
塗装技術トレーニング
板金塗装技術の進化には、最新のトレーニングが不可欠です。技術者たちは、グローバルな基準に従った専門的な教育を受けることで、最新の技術や材料に関する知識を深めています。このトレーニングは、実際の作業においても応用されており、高度な技術が求められる局面でも的確な対応が可能です。基準に準拠した技術者が多く育成されることで、各方面から信頼される存在となっています。タキザワ自動車では塗料メーカー主導によるトレーニングは度々行われております、定期的にトレーニングをし、より高品質な塗装を持続するため、尽力しております。こういったトレーニングを受けていない工場もございます、ご注意くださいませ。
圧倒的人手不足の業界
タキザワ自動車はスタッフを募集しているものの、足りている状態ではあります。
しかし、他の会社はどうでしょうか?各方面に取材してきました。下記は本当にタキザワ自動車代表の滝沢が聞いてきた話です。ぜひご覧ください。
某ディーラー:もうずっと人が足りないので、外国人実習生を入れているが、本格整備はできないので困っている。今年入社した10店舗くらいで4人入社。しかし10月ごろには3人辞めている。離職率が以上に高い。
某整備業者:何年も募集をしているが一人も増えない。僕30代なんですが新卒で入社して、まだ新人なんです。苦笑)中途採用も募集しても何も反応がない。
独立した修理業者さん:自分ひとりだと大変だし、求人募集しても相手にされないから、人伝えで探しているが、もちろん見つかりません。
自動車専門学校:生徒の人数が全盛期の1/3です。200人以上いたはずの学生は現在は70人弱との事。1、2年生なのに就職先からオファーが来ており、卒業時には簡単に就職ができてしまう状況。新人の手取り額がどんどん値上がりしている。しかし就職しても離職する者が多い。専業の会社さんへ紹介できないのがツライが、仕方ないと思います。
上記のヒアリング状態を考慮すると、どこもかしこも人手が足りないという印象しかありませんでした。
そして、実際に某板金塗装屋さんを辞めた社員さんにも話しができました。なぜ辞めたのか?
給料が上がらない、週1しか休みがない。板金塗装という仕事は好きだが、これでは自分の家族を守れないし、家族サービスの時間もない。やめてトラックの運転手をやる予定です。
これが辞めたスタッフのリアルな意見です。
タキザワ自動車を経営している身として、この声は非常に良い意見で、自分の会社のスタッフはそうさせたくない思いから、上記の会社さんよりも圧倒的に良い待遇で働いてもらっています。おかげ様でこの4年間は離職率ゼロです。
どこの工場も高齢化が進んでおり、20代がいる会社は奇跡なのかもしれません。未来の自動車業界を支える貴重な人材です。
業者さんが見ているならば、今いるスタッフを徹底的に大切にして、辞めたいなんて思わせないよう努力しましょう。
20代のころの自分は雑に扱われた思い出がありますが。。。笑
もしこの業界に身を置いて働いている若い方で、これを見ているならば、将来に向けて徹底的にスキルアップをし、超高齢化社会で各工場が減った状態が必ず訪れます、今より稼げるチャンスになると思います。あきらめず、腐らず頑張って欲しいと思います。
高齢化社会の板金塗装業界(整備業界も含む)を考える
進化する車についていける、いけない以前の問題です。
千葉県の板金塗装業者に限らず、高齢化社会は大きな社会問題です。工場を経営している者、工場で働く者の多くが高齢化し、工場自体が閉鎖、倒産、廃業など、毎年多くの工場が無くなってきています。
タキザワ自動車は平均年齢が若く、まだまだ先がある工場ですが、10年後、20年後と考えると、どんどん修理できる工場は減ると思ってます。その時は業者側が仕事を選べるような状況になっているのではないかと予想しております。
人手不足が現在ニュースで良く見かけます。外国人実習生などがコンビニやホテル業界を支えているのはご存じでしょう。
実は多くのディーラーでも外国人実習生が勉強の為に働いてくれ、日本の整備業界を支えてくれている現状がございます。
しかしその外国人実習生はいつまでもいてくれる訳ではありません、数年で帰国し、自国で活躍するでしょう。
これから先の車社会を支える整備業者、板金塗装業者は、経営力も試されると思ってます。無理な値下げをせず、修理工賃をシッカリ上げて、お客様から適正な金額を頂きましょう。適正金額を頂くのであれば、今より良いサービスを提供し、お客様に喜んでいただく事が最善と考えております。
そうする事で、最新の設備や、技術、情報、人員を得る事ができ、より良いサービス、対応力が上がると思っております。
ちなみにですが、
20年前は人も仕事もあふれてました。毎日残業をし多くの台数の修理をこなしていたのを懐かしく思います。
しかし今日2024年12月現在、世の中の働く人は減りましたが、仕事はあふれております。
働く人が少なく、仕事があふれている状態ですと、安い案件は引き受けできなくなります。どの業界でも同じだと思います。
なぜか?それは当然の話です、考えてみてください。
従業員が減るのを防ぐには待遇を良くし、残業を減らし、給与を上げるのが一番得策と考えます。
それらを行う場合、必然的にお金が必要です。
従って修理業界であれば、修理費用(売り上げ)を上げるしかなく、結果的に安さを求めるお客様をお断りする事になります。安い修理案件を断っても、仕事であふれている状態ですから、仕事量は問題はありません。内容の良い案件のみ残りますので、残業も減り、待遇も良くなり、仕事をする社員は幸せを感じると思います。
安い給料だから、休みが少ないからで、ほとんどの人は車業界を去っていきます。好きだったはずの車イジリの仕事を去る理由は、ほぼ100%それでしょう。社員が去れば仕事量を押さえなければならず、もしくは残った社員が残業するしかわりません。負のスパイラルに入ります。残った社員が残業します。疲弊して辞めるでしょう。売り上げが下がります。新スタッフの募集まで予算がありません。そして最後は廃業する。
安さだけで工場を選ぶのを悪いとは言いませんが、世の中を支えていくサービス業、このまま潰すわけにはいきません。
板金塗装業者や整備業者が無くなれば、車検も簡単にはできなくなりますよ。車検を予約しても1か月待ちになったり、板金塗装を依頼しても1年待ちだったり、今現状の状態を過大評価している訳ではなく、今後間違いなく訪れる状況だと確信しております。
せっかくこれを読んで頂いてる方へお願いです。
せめて値切り交渉をせず、その工場の言い値で支払いをしてあげるだけで、地域での雇用を創出したり、現在の人員を幸せにできるかもしれません。その結果、20年後も現在と同じレベルの自動車修理業、整備業者が少しでも多く残っている事を切に願っております。
https://www.netdenjd.com/articles/-/305858
こちらは日刊自動車新聞さんの記事です、2024年の7月までで300件近くの業者さんが廃業しています、過去最多のペースだそうです。ぜひご覧くださいませ。